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ITによるスピード経営・コストミニマムを目指す大成建設
(第2
回)


(第1回)
はじめに
1.IT戦略プロジェクト
1-1 プロジェクトのスキーム
1-2 ビジネスプロセスの改革
1-3 経営基盤としての情報システム整備
1-4 ITインフラの見直し
2.ネットワーク・インフラ
3.経営基盤システムとセキュリティ対策
3-1 ポータルサイトによる利用環境の統合
3-2 セキュリティ
3-3 規定および体制整備
(第2回)
4.業務システム事例
4-1 総合調達システム「TRIOPLAZA」
4-2 作業所Netと指紋認証による通門管理システム
5.おわりに


4.業務システム事例
    大成建設の「IT戦略プロジェクト」は個々の情報システムの集成により成立しているが、ここでは総合調達システム「TRIOPLAZA」、作業所Net、通門管理システムを紹介する。
 
  4-1 総合調達システム「TRIOPLAZA」
         土木・建設業界は他業種と比較した場合、一つのプロジェクトに関わる企業が圧倒的に多い。故に、多くの協力各社、専門工事業者、物品納入業者等との間で交わされる事務処理は、膨大なものとなる。これに対する大成建設の答えが 総合調達システム(TRIOPLAZA)であった。
 
    (1) TRIOPLAZAの概要
          TRIOPLAZAは、1998年より稼働していた「G-Net」の後継システムであり、昨年6月より本格稼働を開始した。今年1月現在で参画企業は約3,200社、見積回答は5,300件/月、契約件数は2,700件/月となっており、契約〜出来高・請求の電子化率はすでに77%に達している。
 TRIOPLAZAは建設業界の電子商取引の特殊性を考慮したシステムとなっており、特徴は次のようである。
  1)  購買計画の策定〜見積授受〜契約〜請求までの一連の調達プロセスを有機的に連携
    発注予定(計画)の組み替え、予定(計画)と実施の相違を吸収できる柔軟なデータ構成。
    工事の進捗と共に変化する工事内容に対応するため、契約締結に至るまでは、工事内訳の集成・切替ができる。
    見積、契約、請求のどこからでも関連付けが紐解けるデータ構成。
  2) 購買計画の策定、見積授受、契約の各フェーズを一体的に管理しつつも、全てのフェーズを必須とはしない柔軟なシステム構成
    アナログ(書面、電話、FAX)とデジタル(システム)の両立を目指す。
    購買計画の策定が完了していなくても、見積や契約ができるシステム。
    見積の授受を書面、電話、FAXでやり取りしても、契約フェーズから使えるシステム。
    アナログ(書面、電話、FAX)でやり取りした見積回答の情報を発注者が登録。
   3) 詳細な進捗状況の表示
    調達依頼/回答、見積依頼/回答、契約、請求、各フェーズにおける詳細な進捗ステータスの表示。
  4) 先行調達機能
    工事の確定受注前に、先行して集中購買部署へ調達依頼を行ったり、受注者との見積の授受ができる。
  5) 社内外とも視覚的に分かりやすいトップメニュー
    【社内】工事を縦軸、業務を横軸に据えたマトリックスで構成し、各交点に表示された□や■が各業務の入り口となっている。システム利用者が何らかのアクションを要求されている場合には、各交点に■が表示される。
    【社外】発注者の支店名が縦軸になっている以外は、社内と同じである。(これについては次の節で詳しく説明する)
 TRIOPLAZAはCI-NETの表現規約に準拠した形式を維持しつつ、データの通信手段を、本来規定されているSMTP(Simple Mail Transfer Protocol:メールの送受信に使用される手順)ではなく、HTTP(Hyper Text Transfer Protocol:htmlファイルなどホームページ閲覧に使われる手順)としている。これにより受注者側での電子証明書が不要になり、さらには同期型を選択した結果、データ交換の確実性とリアルタイム性が保証されるなど、システム全体の柔軟性が増し、協力会社側からみても「使いやすい」システムになっている。
 以下にTRIOPLAZAのシステム概要を示す。
 
図4-1 総合調達システム(TRIOPLAZA)の概要
 
          図に示すように、社外からTRIOPLAZAにアクセスする協力会社・専門工事業者は、次に紹介する作業所Netのトップ画面よりログインする事ができる。スタート画面には、各支店の担当する案件のステータスが表示され、何も無いときは「□」、未受領の書類があるなど何らかのアクションが必要な状態は「■」で示されるようになっている。
 
図4-2 TRIOPLAZA画面 (ステータス表示)
 
        

 「■」をクリックすると、見積依頼などの一覧ができ、画面上で各見積依頼書の基本情報を確認できる。さらに必要な帳票をpdf形式で細かく確認した後、見積依頼書のダウンロードを行う。見積依頼書はExcelのテンプレートなどの形式から選べるようになっており、Excelテンプレートを選択した場合、大成建設側で明細はすでに拾ってあるため、協力会社は単価、明細行などを追加するだけで簡単に見積内訳が作成できる。このようにして作成された見積回答書は、テンプレート上の送信ボタンをクリックすると、XML形式に変換されたデータが自動的に圧縮・転送される。
 大成建設では、受け取った見積回答を検討し、発注業務を行う。見積が採択された協力会社ではステータス画面の注文書のステータスが「□」から「■」へと変化し、そこをクリックすることで契約画面へと進む。契約画面上では契約内容を確認し、必要事項を入力後、各社の業務形態により電子契約、書面契約かを選択して関係書類を提出する。電子契約を選んで提出をクリックすると電子署名された契約書が送られ、その後に契約書の正本が印刷できる。書面契約の場合は、pdfファイルを印刷後押印し、大成建設宛に送付れば契約は完了となる。

 
    (2) 総合調達システムの効果
          以上のように、TRIOPLAZAには発注者、受注者ともに事務手続の省力化という意味で、大きな導入メリットが存在する。しかし、さらに大きなメリットはこの後の請求フェーズにも発生する。
 
図4-3 電子対応・非対応業者での請求フローの違い
 
          今までの請求業務では、業者側が作った請求書を大成建設側で確認、入力という手間を経て、請求書の発行業務が行われていた。大成建設では小口の建築の請求書だけで年間約35万枚もあり、これをすべて確認・再入力するには莫大な労力が必要となる。TRIOPLAZAのシステムでは、協力会社は用意された出来高請求テンプレート、小口請求テンプレートをダウンロードして請求データを作成する。出来高請求テンプレートはTRIOPLAZAを利用して起票した請書に限られるが、数量もしくは金額などの数項目を入力し、送信すれば良い。
 これによって送られてきた請求データは、担当者によって経理仕分を追記した後、作業所責任者、事務センター責任者によって承認を受け、統合請求書発行へと回される。協力会社ごとに小口分を統合した統合請求書の発行は、毎月18日の夜にバッチ処理によって行われており、協力会社は19日以降に統合請求書をダウンロード可能になる。各協力会社はダウンロードした統合請求書を印刷、押印し、大成建設へと送付することで、請求業務が完了する。
 この統合請求書は、内訳などの事項以外にバーコードが印刷されており、送られてきた統合請求書のバーコードをスキャンすることで計上されるようになっている。

 TRIOPLAZAの稼働による効果は、次の2点に集約することができるであろう。
   1)  協力企業・専門工事業者と大成建設の業務プロセスを大幅に見直し、同一のデータベースを共有することでリアルタイムでの情報共用が可能となったことにより、見積審査などの契約段階に必要な作業プロセスにかかる時間の大幅な短縮と、使い勝手の向上を達成したこと。
  2) 社内の原価管理、人事、契約決裁、経理財務といった基幹系システムとの統合連携により、予算編成から見積、契約、請求、支払、さらには原価管理へのフィードバックを統合システム化して、業務効率を格段に上げただけでなく、ペーパーレス化も加速していること。
 
  4-2 作業所Netと指紋認証による通門管理システム
       現在、JR総武線錦糸町より徒歩5分、南側は錦糸公園という東京都墨田区太平の精工舎工場跡地では、平成18年春完成を目指して、大規模な再開発計画が進行中である。「太平4丁目錦糸町開発計画新築工事」と呼ばれるこの現場では、東西方向約260m、南北方向約120m、総面積2.7haという広大な敷地に、業務棟、住宅棟の2つの高層ビル、それに2つの商業棟を加えた4つの棟を建設中である。
 この現場の特殊条件として、現場の西側に面している四つ目通りの地下には、営団地下鉄半蔵門線のシールドがあることや軟弱地盤であるとの説明を受けたが、前者については、シールド函体および軌道の計測管理を実施しながら工事を進めており、後者については、山留壁の自動計測装置による管理を行いながら掘削工事をしているとのことだ。
 
上の図を右クリックし、対象ファイルを保存してご覧ください。(32秒;Windows Media File:wmv)
写真4-1 太平4丁目錦糸町開発計画新築工事
 
    (1) 作業所Net
            作業所での建設工事には数多くの関係者が参画している。その関係者がコラボレーションを計りながら業務ができるような場を提供するために、新たに作業所業務ポータルと作業所業務に適した統一的な作業所情報化基盤の仕組み(ポータル・認証方法・専用メニュー・フォルダー)を構築し、作業所の関係者(施主・設計事務所・専門工事業者・JV他社社員等)がリアルタイムに情報を共有することにより、少人数でスピーデイーに仕事の処理ができる環境を整えた。それが、作業所Netである。
 
図4-4 作業所Net
 
    ●作業所Netのコンセプト
          作業所Netは、「Net上の現場事務所」を作るというコンセプトで作られている。そのために、安全管理・品質管理・工程管理等の作業所業務を処理するプラットホームとして、大成建設標準の作業所業務メニューで構成されたページが最初に表示される。建築も土木もそれぞれメニュー構成は違うが、全社的に統一された環境で仕事ができる仕組みを作った上に、作業所単位でアクセスコントロールできるようにもしている。
 作業所Netは以下の内容と特徴を持っている。
  1)  仕事に直結した業務メニューの構築
    作業所開設時から全国共通の仕様で工事関係者が役割に応じて利用できる環境を整備。
    利用者毎の業務メニュー提供。
    利用者毎のトップ画面提供。
  2) Webサイト・インターネットを利用した環境
    ASP上に作業所毎のポータルを開設。
  3) 作業所情報共有の為のプラットホームの構築
    作業所毎のアクセスコントロール。
    社内外の業務システムとの連携とシングルサインオンの実現。
    作業所毎の文書管理(文書・図面・写真)機能。
    作業所毎の掲示板・スケジュール機能。
    作業所毎の工程表による手配機能。

 各メニューには図面棚、工程表、安全書類受付窓口、書棚、掲示板など、耳慣れた名称が付けられており、初めて使用する人でも迷うことなく目的の機能に到達できるように設計されている。また、図面棚には施工図などが保管されているが、確認を簡単にするためと、不慮の事故による改変などが起きないよう、CADデータではなくpdf化されたものが置かれていたり、通信環境が整備されていない工事現場もあるので、システム自体はISDNレベルの速度でも快適に使用できるようリッチクライアントミドルウェアを採用するなど、細かいところも作り込まれている。

 作業所Netの以前に現場で使用されていたのは、総合調達システムの前身となったG-Netである。しかしG-Netは専門工事業者との調達業務専用のシステムだったために、ポータル的な機能は持っていなかった。現在の作業所Netは、専門工事業者に加え、JV他社、設計、施主、別途発注業者と参加できる関係者も増え、その業務も調達業務のみから工程、安全、品質などの管理を含む業務全般へと拡張された。なお、現在調達業務は総合調達システム(TRIOPLAZA)へと発展的に引き継がれたため、作業所Netはそのポータルも兼ねている。

 作業所Netの構築に際しては、今までの自社開発、自社運営を見直し、大成建設が目指す業務改善とシステム化の目的に最も近い仕組みを提供しているASP(アプリケーション・サービス・プロバイダ:顧客向けに特化したサービスやアプリケーションを、インターネットを介して利用させる事業者のこと)を、大成建設の作業所管理ノウハウによって、カスタマイズしたシステムとして作り上げている。これにより、低コストでの導入と早期安定稼働という、相反する事項をともにクリアすることができた。

 現時点では建築現場の約7割、土木現場の4〜5割が活用しており、今年度には建築土木の全作業所へ展開の予定である。また、作業所Netは前述したように、総合調達システム(TRIOPLAZA)へのポータルとしての機能も持っているため、現時点でのユーザーはTRIOPLAZAに参加している専門工事業者3,000社をユーザーとして、来年度には10,000社まで増やす予定とのことである。
 
     ●作業所Netの画面
       作業所Netのスタート画面は以下の通りである。
 
図4-5 作業所Net トップ画面(左:社員用 右:専門工事業者用)
 
          上の画面左側が大成建設社員用、右側が関連工事業者のものである。多少の違いはあるが、画面上は情報の周知に使用される掲示板、工程・安全・品質などの分野の専門工事業者向けメニュー、施主・設計事務所向けメニュー、当日のスケジュール、ファイル情報、ライブラリなどのエリアに分割されている。中には屋外での作業に欠かせない天気予報などもある。この画面は、PowerSite同様、利用者ごとに必要なものだけが使用できるようになっている。
 業務の中心となっている業務選択メニューには、作業所で行う業務がリストアップされており、関連する情報などへのリンクも自動的に表示される。そこで作成されたファイル類は、ASP側の機能によりバージョン管理されており、消えたように見える旧バージョンのデータを見ることも可能である。なお、ファイル情報エリアに表示されている各コンテンツは、各担当者が作成しているが、全員が確実にそれを行うようになるには、まだ多少時間がかかるとのことであった。

 今回訪問した錦糸町の作業所では、特に掲示板の利用率が高いそうである。掲示板にはコメントを付けたり、誰がいつ読んだかを確認する機能もあるため、以前には各社宛にfaxを送り、電話で出欠確認をしていた災害防止協議会などの連絡も、一ヶ所に書き込むだけで済むので非常に楽になったそうである。
 同様に、本社・支店と作業所間での業務分担も円滑になっている。現場の安全パトロールは本社・支店の分担であるが、作業所Netを利用することで簡単に全現場の情報を串刺し表示したり、工程表のExcelファイルをダウンロードできるので、以前は現場ごとに電話などで問い合わせ、手入力していたものが、一瞬にして横断的な工程表を見ることができるようになった。

 一方、大成建設内では、このように速やかに情報を交換するためのハード、ソフトを完備したことで、ネット上を流れる情報量が増えすぎたため、受け手側のオーバーフローが生じており、「情報洪水」という言葉も使われているそうだ。このため、今は掲示板システムには重要度ランクを入力できるようになったが、他のコンテンツでも情報に重要度ランクをつける必要性を感じているとのこと。
 
    (2) 指紋認証による通門管理システム
            現在、錦糸町の現場には、一日あたり300人ほどの関係者が出入りしているが、安全管理、労務管理の面から「今、誰が現場の中にいるか」を把握することは非常に重要である。そのために開発されたものが、現場従事者の入退場管理を行う指紋認証による「通門管理システム」であった。
 
      ●システムの概要
          通門管理システムは「Web型指紋照合勤怠管理システム」と、入退場の基礎データにより各種就労管理を行う「Finger Aligator」の2つのシステムで構成されている。まず、就労者は指紋照合勤怠管理サーバに管理者立ち会いのもと、指紋登録用勤怠管理クライアントパソコンから指紋の登録を行う。この際、作業による汚れや怪我などで認証ができないという事態を避けるため、必ず2本の指のデータを登録するそうである。指紋情報は認証管理サーバに蓄積されると共に、登録された就労者データはFinger Aligatorに送られる。
 現場では就労者が入場ゲートのパソコンで出退勤操作し、指紋認証サーバで指紋を認証することで入退場の基礎データが作成される。その基礎データはCSV形式に変換後、定期的にFinger Aligatorにデータ送信を行うことで、各種就労管理データはFinger Aligatorで管理される。
 このシステムにより、現場就労者の入退場管理と安全管理確実にかつ簡便に行えるようになったことに加えて、それにより集められたデータを蓄積することで、各作業員の健康管理をはじめ各種の就労管理も容易になっている。
 
図4-6 通門管理システム(Web指紋認証)
 
      ●指紋認証の優位性
          過去、入退場データの管理には、ICカードなどのハードウエアキーを使用するものが存在した。しかし、ハードウエアキーには忘れる、なくすなどのトラブルが付き物であり、その度に時間のかかる再登録の作業が必要であった。また他人のキーを預かって出勤したことにしたものの、退勤させることを忘れて帰ってしまうなどという、笑えないトラブルが発生したこともあるそうだ。
 指紋も含めた生体認証の場合、キーを紛失する、どこかに忘れてくるという事はあり得ないと同時に、他人になりすまして入場する事も難しい。生体認証には、指紋以外にも虹彩(瞳周辺のパターン)を使用する方法もあるが、まだセンサーが高価なため、当現場ではコスト面や技術の完成度からも優れている指紋認証システムを採用している。
 
      ●Web指紋認証
          大成建設が採用している認証システムは、指紋の特徴点を抽出してデータ化するため、一人あたりの指紋データは数キロバイト程度であるだけでなく、入力画面の表示、転送はWEB形式で行われるため、システムリソースも多くを必要とせず、ネットワークさえあれば簡単に端末の増減ができるという特徴を持っている。
 
上の図を右クリックし、対象ファイルを保存してご覧ください。(45秒;Windows Media File:wmv)
写真4-2 指紋認証による通門管理システム(本体右に置かれたものが指紋センサー)
 
          通常の入退場時には、まず画面上のタッチパネルでIDを入力する。その後、指紋入力を促すメッセージが表示されたら、登録してある指をセンサ上に置き、指紋が本人のものと認証されるのを待つ。この間は、大体数十秒である。
 現在、錦糸町の現場には1,400人分の指紋データが登録され、常時300人程度の就労者が出入りしている。しかし、工事終了までにはのべ30,000人のデータ登録がなされ、最大で1日に3,000人程度の人が出入りすることになるが、端末数を増やせば十分に対応できるとのことだ。
 
5.おわりに
    大成建設のIT戦略プロジェクトが、経営課題とどのようにつながり、またプロジェクトとしてどのようなスキーム・コンセプトに基づいて進められているのか、またそれがシステムとしてどう実現されているかの一端を紹介した。さらに現場取材を通じて、業務システムがどう実践されているのかを見てきた。
 それらを通じてわかってきたのは、大成建設がめざすITを中心としたワークスタイルの浸透、ITを利用した効率化・経営のスピードアップといった本当の意味でのIT投資パフォーマンスが向上しつつある様子である。
 このようにIT化推進が成功しつつあるのは、経営層からのトップダウン的な意思決定、現場レベルからのボトムアップ的な業務ニーズの把握、そしてプロジェクトを適切にマネジメントする能力、そういったプロジェクト遂行に必要なリソースが揃えられ、融合したからこそではないだろうか。
 とかく建設業界は、他の業界から “IT後進国”と揶揄されるという話も聞く。そういう中で大成建設が進めているIT戦略プロジェクトの姿は、業界のイメージアップにも寄与する。このプロジェクトが今後どう展開されていくのかも含め、注目してゆきたい。

 本記事の取材にあたって、大成建設情報企画部、建築部、東京支店の太平4丁目錦糸町開発計画(仮称)作業所の方々に大変お世話になった。謝してお礼を述べたい。

 

(インタビュアー (株)ブレーン・トラスト;2004年3月記)
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