| これらを裏返してみれば、現在のバージョンでは上記の機能を持っていないことになる。しかし、「電子納品支援ツール」は開発の目的が、「電子納品への対応が始まったばかりで、関係者の習熟度やスキルレベルに依存しなくても、とにかく簡単に電子納品作成要領(案)に従って成果品が作れればよい」とのコンセプトから設計されているように思われる。はじめから多くの事柄を備えたソフトを開発するよりも、関係者がマニュアルを隅から隅まで読まなくとも、視覚的に理解できるソフトはとても貴重であり、その自己抑制的開発姿勢を保っていることは、コストパフォーマンスの点からいってもすばらしいことである。電子納品に熟知してくればソフトの利用者から様々な要求が出てくるであろうから、その時点で徐々に付加または改良すればよいのではなかろうか。
このようなコンセプトに対して、自分でXMLを書けるレベルの人にとっては電子納品の作業の流れを段階的に追って作らねばならないこと、本ソフトで作成された電子納品ファイルが、拡張子.dndを持つファイルとして作成されるので、既に作成した電子納品ファイルを読み込むことやテキストエディター等を用いて作成した管理用ファイルや報告書ファイル等やその定義ファイルであるDTDファイルを読み込むことができない(これらのファイルは自動生成が前提となっている)ことに対して、ソフトの自由度が低いと思われる方もいるかもしれない。
しかし、これは考え方の違いであって、「電子納品が義務づけられたので教育コストを抑えトータルの導入コストを安くし、成果品ができればよい」と考える関係者の方が多いのではないだろうか。そもそも電子納品は簡単で手間がかからないのが一番である。これに費消されるコストはミニマムを目指すのが正解かもしれない。 |