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フリーウェアのPDF作成ソフト
(第2回)


(第1回)
1.PDFとは
1-1 PDFの概要
1-2 PDFの特長
2.PrimoPDF Ver3.1日本語版
2-1 PrimoPDF Ver3.1日本語版の概要
2-2 ダウンロードとインストール
2-3 PDFを作成してみる
2-4 「PrimoPDF」設定画面について
(第2回)
3.クセロ瞬間PDF Zero Ver2.0
3-1 クセロ瞬間PDF Zero Ver2.0の概要
3-2 クセロ瞬間PDF Zero Ver2.0のダウンロードとインストール
3-3 シリアル番号請求と登録
3-4 PDFの作成
3-5 「瞬間PDF ZERO」設定画面について
おわりに


3.クセロ瞬間PDF Zero Ver2.0

3-1 クセロ瞬間PDF Zero Ver2.0の概要

 クセロ「瞬簡PDF ZERO」 は、アプリケーションの"印刷"からPDFファイルを作成することができる「PDF変換ドライバ」に、Microsoft Word/Excel/PowerPointなどの文書を一括でPDF変換する機能を持つツールと、作成したPDFファイルに対して結合/分割、ページ抽出、テキスト抽出、PDFセキュリティの設定/解除を行うことのできる機能を持つツールが同梱されたソフトウェアとなっている。有料のソフト「瞬簡PDF」と同じ機能を、無料で利用することができる。同社によれば、新設計のPDF変換エンジンにより、従来比200%以上高速なPDF変換が可能になっているとのことである。また、 画質などをより細かく指定できるようになり、カスタマイズした設定をジョブオプションとして記憶させることもできる。
  対応するOSは、Windows 2000 Professional(SP4)日本語版、Windows XP Professional(SP1/SP2)/ Home Edition(SP/SP2)日本語版、Windows Vista 日本語版となっている。また、2007 Microsoft Office systemにも対応している。

3-2 クセロ瞬間PDF Zero Ver2.0のダウンロードとインストール

 クセロ瞬間PDF Zero Ver2.0は、ベクターや窓の杜などからダウンロードすることができる。同社のサイト(http://xelo.jp/xelopdf/pdfzero/index.html)で、「無料ダウンロード」をクリックすると、ダウンロードサイト名を表示したページ(http://xelo.jp/xelopdf/pdfzero/download.html)が表示される。ここでは、ベクターのサイトを選んでみる(画面3-2-1)。
  表示されたサイト(http://www.vector.co.jp/soft/dl/winnt/writing/se417415.html)で、[ダウンロード]タブをクリックし、「ダウンロード」を選ぶと、ダウンロードが開始される。ハードディスク内の適当な場所を選んで、保存する。「SKPDFZERO_200.zip」というファイルが、指定した場所にダウンロードされる(画面3-2-2)。

クセロの無料ソフトのページ
  
ベクターのダウンロードページ
【画像を拡大】
画面3-2-1 クセロの無料ソフトのページ
http://xelo.jp/xelopdf/pdfzero/index.html
  【画像を拡大】
画面3-2-2 ベクターのダウンロードページ
http://www.vector.co.jp/soft/dl/winnt/writing/se417415.html

 次にインストールであるが、SKPDFZERO_200.zipは、zip形式の圧縮ファイルであるため、まず解凍する必要がある。解凍処理を行うと、「SKPDFZERO_200」フォルダが作成される。フォルダ内のsetup.exeをダブルクリックすると、インストールが開始される。インストール・ウィザードが表示されるので、指示に従ってインストールする場所などを指定するだけで、インストールは完了する(画面3-2-3、画面3-2-4)。

インストール・ウィザード画面
  
「JWordプラグイン」(検索エンジン)および「Yahoo!ツールバー」のインストールの確認ダイアログ
画面3-2-3 インストール・ウィザード画面
  画面3-2-4 「JWordプラグイン」(検索エンジン)および
「Yahoo!ツールバー」のインストールの確認ダイアログ
※インストールの途中で、「JWordプラグイン」(検索エンジン)および「Yahoo!ツールバー」のインストールの確認ダイアログが表示されるが、特に必要ない場合はチェックをはずし、[次へ]ボタンをクリックする。  
 

 インストールが、正常に終了したかどうかを確認するには、Windowsのスタートメニューから[設定]−[プリンタとFAX]を選び、表示される[プリンタとFAX]ウィンドウで、プリンタドライバとして「クセロPDF2」が追加されていれば、インストールは成功している。また、デスクトップ上に、「瞬間PDF ZERO v2」アイコンが表示される(画面3-2-5、画面3-2-6)。

 
画面3-2-5 [プリンタとFAX]ウィンドウに、プリンタドライバ
  
デスクトップ上に、「瞬間PDF ZERO v2」
【画像を拡大】
画面3-2-5 [プリンタとFAX]ウィンドウに、プリンタ
ドライバ「クセロPDF2」が追加されていることを確認
  画面3-2-6 デスクトップ上に、「瞬間PDF ZERO v2」
アイコンが表示される。


  インストールが終了すると、Windowsのスタートメニューの[プログラム]に、[瞬間PDF ZERO v2]が追加される。

メニュー構成
画面3-2-7 メニュー構成

3-3 シリアル番号請求と登録

 「瞬間PDF ZERO v2」は「PrimoPDF」と異なり、その使用に際しては、シリアル番号の取得と登録が必要となる。
  デスクトップ上の「瞬間PDF ZERO v2」アイコン、またはスタートメニューの[プログラム]−[瞬間PDF ZERO v2]−[瞬間PDF ZERO]をクリックすると、[シリアル入力]ダイアログが表示される。

シリアル入力のダイアログ
図3-3-1 シリアル入力のダイアログ

 [シリアル入力]ダイアログの「シリアル番号を請求する」をクリックすると、「シリアル番号請求フォーム」のサイト(https://xelo.jp/xelopdf/user/form2/)が表示される。フォームに必要事項を入力し送信すると、「瞬簡PDF ZERO Ver.2.0」の初回起動時に必要となる製品シリアル番号が、入力したメールアドレスに送信されてくる(画面3-3-2)。

 送信されたシリアル番号を入力し、[登録]をクリックすると、「瞬簡PDF ZERO Ver.2.0」が利用できるようになる。
※シリアル番号登録以前に、Wordなどの印刷ダイアログで、「クセロPDF2」を利用してPDFを作成しようとすると、同様に[シリアル入力]ダイアログが表示される。

[プリンタとFAX]ウィンドウに、プリンタドライバ
画面3-3-2 [プリンタとFAX]ウィンドウに、プリンタドライバ
「クセロPDF2」が追加されていることを確認

3-4 PDFの作成

 ここでは、「瞬簡PDF ZERO Ver.2.0」を利用して、PDFを作成する手順について、簡単に説明する。ここでは先ほど「PromoPDF」の項で使用した、Word文書をPDF化してみる。
 1. Wordのメニューから、[ファイル]−[印刷]を選ぶ。
 2. 表示される[印刷]ダイアログの[プリンタ名]で、「クセロPDF2」を選ぶ(画面3-3-3)。
 3. [印刷]ダイアログで、[OK]ボタンをクリックすると、PDFが作成される(画面3-4-1)。

プリンタ名で、「クセロPDF2」を選ぶ
  
作成されたPDFをAdobe Readerで表示
【画像を拡大】
画面3-4-1 プリンタ名で、「クセロPDF2」を選ぶ
  図3-4-2 作成されたPDFをAdobe Readerで表示


  手順としては、「PrimoPDF」と比較すると、途中で設定画面が表示されない分、さらにシンプルとなっている。「PrimoPDF」同様、作成時間もAcrobatと比較すると、かなり短縮されている。ちなみに、元のWordファイルと作成されたPDFのファイル容量を比較してみると、以下のような結果となった。

表3-4-1 ファイル容量の比較(2)
ソフト名
ファイル容量
Microsoft Word
213KB
Adobe Acrobat 7.0
276KB
瞬簡PDF ZERO 2.0
91KB

 なお、PDF作成時のPDFの設定やセキュリティなどは、[印刷]ダイアログの[プロパティ]をクリックして表示される、[クセロPDF2のプロパティ]画面で行う。ここでは、「標準」「PDF設定」「セキュリティ設定」「文書情報」などの機能が用意されている。印刷用のPDFを作成する場合などは、「PDF設定」の項目を指定することで行う。

PDF設定画面
  
セキュリティ設定画面
画面3-4-3 PDF設定画面
  画面3-4-4 セキュリティ設定画面
「ジョブオプション」を指定することで、印刷や画面表示に最適なPDFの出力が行える。
PDFにセキュリティを設定する場合は、この画面で行う。セキュリティの強度は40bit/128bitが用意されている。
「PrimoPDF」設定画面と、ほぼ同等の機能が提供されている。

3-5 「瞬間PDF ZERO」設定画面について

 ここでは、「瞬間PDF ZERO」設定画面について、どのような機能がサポートされているのか、簡単に説明する。
  「瞬間PDF ZERO」設定画面では、タブを切り替えることによって、各機能の設定画面を表示する。「作成」「分割」「ページ抽出」「文書情報設定」「テキスト抽出」「セキュリティ設定」「セキュリティ解除」の各機能がサポートされている。ここでは、そのいくつかを紹介する。

「瞬間PDF ZERO」設定画面
  
セキュリティ設定画面
図3-5-1 「瞬間PDF ZERO」設定画面  
図3-5-2 セキュリティ設定画面

(1) 作成

 「作成」機能を利用すると、複数のファイルを選択しておき、それらをひとまとめにしてPDF化することができる。例えば、Word文書とExcelで作成した表などをひとつのPDFとしてまとめたい場合などに有効な機能となっている。ひとまとめのPDFとして出力する場合は、「結合する」をチェックし、「結合ファイル名」を指定する。

(2) 分割

 「分割」機能を利用すると、ひとつのPDFを複数のPDFに分割することができる。対象となるPDFを選択し、分割方法や出力ファイル名などを指定する。

(3) ページ抽出

 「ページ抽出」機能を利用すると、PDFから特定のページを抽出することができる。対象となるPDFを選択し、「抽出範囲」でページを指定することで、抽出を行う。

(4) テキスト抽出

 「テキスト抽出」機能を利用すると、対象となるPDFからテキストだけを抽出し、ファイルとして保存することができる。対象となるPDFを選択し、抽出範囲や出力形式を指定する。

(5) セキュリティ設定

 「セキュリティ設定」機能を利用すると、複数のPDFにセキュリティを設定することができる。個別のPDFに異なるセキュリティオプションを設定することもできるし、すべてのPDFに同じセキュリティオプションを設定することもできる。また「セキュリティ解除」機能では、これらのセキュリティオプションを解除することも可能となっている(画面3-5-2)。

 このほか、クセロ社からはPDFビューアである「クセロReader ZERO」(無料)も提供されている。こちらは、「Adobe Reader」とほぼ同等の機能を提供しており、起動時間や処理速度が高速であることを特長としている。

おわりに

 今回は、フリーウェアのPDF作成ソフトを2点紹介した。もちろん、今回紹介した以外にも、個人が提供しているフリーウェアのPDF作成ソフトなども存在しているのだが、メーカーが提供しているソフトということで、この2点を紹介させていただいた。
  今回紹介した2点のソフトは、PDFを作成することに特化している。作成したPDFに注釈を付けるなどの編集作業は、サポートされていない。これらの作業は、やはりアドビシステムズ社の「Acrobat」を利用しないと行えない。単純に、Word、Excel、PowerPointなどで作成したドキュメントやスキャニングしたデータをPDF化するのであれば、いずれかのソフトで十分であると考えられる。
  こうしたフリーウェアのPDF作成ソフトを紹介する背景のひとつには、「Acrobat」の価格がある。スタンダード版でも\30,000以上、プロフェッショナル版では\50,000以上の価格となっている。プロフェッショナル版を社員分購入するとなると、企業にとってはそれだけでかなりのコスト負担になってしまう。もし、既存のデジタルドキュメントや紙の文書をPDF化するだけであるなら、今回紹介したいずれかのソフトで十分であろう。その後、作成したPDFに何らかの編集―スキャニングデータの文字を読み取る、注釈を付けるなど―が必要になった段階で、「Acrobat」の購入を検討しても遅くはない。また、最近のスキャナ付きのオフィス複合機などでは、スキャンデータをPDF化する機能がサポートされている機種も増えている。スキャンに際しては、そちらを利用するのもひとつの手であろう。


(2007年12月記)
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