小委員会

属性情報の要件記述に関する標準化検討小委員会

概要

(第2023-01号)

小委員長
有賀 貴志 (一般社団法人buildingSMART Japan 技術委員会 委員長)
検討テーマ
正確なデータ連携のための属性情報の要件記述の標準化
検討メンバー
  • 足達 嘉信(一般社団法人buildingSMART Japan 国際委員会 委員長)
  • 飯島 勇(福井コンピュータアーキテクト株式会社 マーケティング推進課 リーダー)
  • 飯田 貴(グラフィソフトジャパン株式会社 カスタマーサクセス ディレクター)
  • 小島 尚(清水建設株式会社 生産技術本部 BIM推進部開発グループ)
  • 黄 再弘(株式会社大林組 土木本部 先端技術推進室 ICT生産支援センター 現場支援第三課 課長)
  • 福地 良彦(オートデスク株式会社 アジア太平洋地域土木事業開発統括部長)
  • 藤田 玲(株式会社建設技術研究所 東京本社技術統括部 DX推進センター センター長)
  • 武藤 正樹(国立研究開発法人建築研究所 上席研究員)
  • 安井 謙介(株式会社 日建設計 アソシエイト)
  • 四月朔日 勉(川田テクノシステム株式会社 開発本部 先端開発部 部長)
  • アドバイザー:廣松 新(一般財団法人日本建設情報総合センター建設情報研究所 首席研究員)
  • 事務局:中島 有理(一般社団法人buildingSMART Japan)
活動目的
 令和5年度のBIM/CIM原則適用を受け、設計・施工・維持管理の様々な場面で3次元モデルをベースとする情報の活用が期待されている。3次元モデルは形状情報と属性情報が一体であることにその価値があり、設計・施工・維持管理の各段階での活用はもとより、国土交通データプラットフォームやプラトーによる土木・建築の分野を超えた情報共有により、脱炭素・災害対応等の検討で活用が可能になる。そのために、3次元モデルがもつ形状情報や属性情報は、活用場面に応じた情報要件に適合した種類・量で構成されていること、かつ正確であることが要求される。
 3次元モデルの作成・照査等には相当の時間を要し、特に属性情報の照査は主に目視のため、増大する作業量への対応が課題である。この課題に対して、buildingSMART Internationalは、情報要件に対して3次元モデルの適合を照査する仕様であるInformation Delivery Specification(IDS)を2021年に開発した。ACCA社はいち早く照査ツールを無償公開し、米国等でこのツールを利用したIDSの実務適用の検討が進められている。IDSによる作業は、発注者が情報要件を定義したファイルを受注者に提供し、受注者は照査ツールを用いて3次元モデルの情報要件への適合を照査する。属性情報の情報要件は、現在、土木・建築のそれぞれで検討しているが、後々の情報共有を前提とした情報要件の明確な記述、適正な照査手法の確立ならびに社会実装の環境整備は、今後予想される情報の急増前に行う必要がある。しかし、現状のIDSの運用は、IFCに関する知識も必要であり、だれもが簡単に扱えるまでには至っていない。
 そこで、本小委員会は、建築・土木の実務者ならびにソフトウェア開発者の共同で、IFCの知識がなくても我が国の建築・土木分野の情報要件に基づくIDSの運用のための、属性情報の要件記述標準の作成、および迅速な社会実装の環境整備を目指す。
活動期間
2023年7月 ~ 2025年6月