小委員会

点群データ等の3次元情報のオープン化に関わる標準化検討小委員会

概要

(第2023-02号)

小委員長
中村 健二 (大阪経済大学 情報社会学部 教授)
検討テーマ
ブロックチェーンを活用した点群データ等の原本性保証・トレーサビリティ確保に関わる標準化検討
検討メンバー
  • 小林 亘(東京電機大学 総合研究所 教授)
  • 谷口 寿俊(九州大学大学院 工学研究院 准教授)
  • 姜 文淵(大阪産業大学 工学部 准教授)
  • 寺口 敏生(流通科学大学 経済学部 講師)
  • 小林 孝史(関西大学 総合情報学部 准教授)
  • 山本 雄平(関西大学 環境都市工学部 助教)
  • 塚田 義典(摂南大学 経営学部 准教授)
  • 梅原 喜政(摂南大学 経営学部 講師)
  • 中原 匡哉(大阪電気通信大学 総合情報学部 講師)
  • 小島 脩平(国土交通省 国土地理院 企画部 地理空間情報企画課 課長)
  • 増田 慎一郎(静岡県 交通基盤部 政策管理局 建設政策課 未来まちづくり室 室長)
  • 南 幸弘(アジア航測 社会基盤システム開発センター 先端技術研究所 主任技師)
  • 神田 広信(応用地質株式会社 メンテナンス事業部 事業企画部 グループマネージャー)
  • 宇野 昌利(清水建設株式会社 主査)
  • 山下 淳子(ダイナミックマッププラットフォーム株式会社 技術統括部)
  • 本間 伸哉(株式会社長大 係長)
  • 平野 順俊(株式会社日本インシーク 技術企画部 部長)
  • 吉岡 正泰(パシフィックコンサルタンツ株式会社 デジタルサービス事業本部 情報事業部 情報事業部長)
  • アドバイザー:田中 成典(関西大学 総合情報学部 教授)
  • アドバイザー:今井 龍一(法政大学 デザイン工学部 教授)
  • アドバイザー:有村 真二(一般財団法人日本建設情報総合センター 建設情報研究所 首席研究員)
活動目的
 近年、3次元情報に関わるニーズの多様化に伴い、点群データの計測・蓄積・活用が加速度的に進行している。この動向は社会の潮流にもなっており、東京都が手掛ける「東京都デジタルツイン実現プロジェクト3Dアーカイビングイベント」や、アナザーブレイン社主催の「みんキャプ」など、市民参加型の点群データ計測・蓄積イベントも多く開催されている。こうした活動を通じて、点群データの蓄積やオープンデータ化が進む一方で、点群データの品質は、玉石混交の状況になりつつある。
 本小委員会は、こうした背景の中で、点群データの品質を担保するための仕組みの構築および標準化を目指す。点群データの品質に関わる課題は次の通りである。

  • 課題1:公開された点群データをダウンロードした第三者を経由して流通した場合に、その点群データの詳細を把握する方法がない
  • 課題2:点群データの属性情報(計測機器、計測条件、計測者情報、調整計算の有無など)を公開された点群データに基づき把握する仕組みがない
  • 課題3:点群データから生成された2次製品(BIMCIMなどの3次元モデル、地図、図面等)の原本となる点群データのトレーサビリティが確保できない
  • 課題4:3次元情報管理を主目的としたプラットフォームが多く存在し、任意地点における点群データの有無を即座に把握できない

そこで、本小委員会では、これら4つの課題に対応するために、ブロックチェーンの分散型台帳管理を活用して、セキュアに点群データの原本性およびトレーサビリティを確保するための仕組みと、トレーサビリティ確保に必要な点群データへの属性付与に関わる仕様を検討する。
活動期間
2023年7月 ~ 2025年6月