【改訂のポイント】
1.画面による新たなマネジメント-図面から画面へ-
- 3次元BIM/CIMモデルは2次元CADの図面と異なり、ビューア機能により画面が無いと見ることができない。また、画像・映像もLIVE動画など画面が無いと見ることができない。
- 画面は可視化に必要なツールとして重要な役割を果たしているが、最も重要なことは、画面の中身が何かということである。画面の中身が3次元のモデルで仮想空間に実物と同様なものを再現できること、DigitalTwinによる作業、マネジメントが行えるということが重要なポイントである。
- 画像・映像も従来の記録や目視相当での利用から、AIやシミュレーション技術等の導入により、分析、評価、判定が可能(Intelligence活用)なものとなり、可視化による作業の重要性が高いということである。
- 画面は仮想空間におけるICTプラットフォームに紐付けられたBIM/CIMモデル、画像・映像情報、属性情報の可視化及び作業の状況や成果の表示を行える。
- 画面の構築は、新たなマネジメントの手順に沿って構築するものであり、画面により手順(マネジメント)の見える化を実現する。つまり画面構築と併せて「見える手順書」の作成ができる。
2.i-Constructionは新たな展開の段階
- 官民を挙げて建設生産性の向上を図るi-Conに取り組んできた中、社会においては、デジタル庁の設置などSociety5.0の実現やコロナ禍での新しい仕事の仕方への変革に向けてデジタル化の動きが急速に高まってきた。
- インフラ分野においても非接触・リモート型への転換、5G等基幹テクノロジーの活用によるDXの推進に取り組んでおり、仕事のプロセス、マネジメントの変革を図る必要がある。
- 前進、深化、貫徹と拡大・充実を図ってきたi-Conは、DXを含めた新たな展開を迎え、「NEW i-Construction」の段階に入ったと言える。
- 新現場力によるi-Conの新たな展開は、ICTとロボット等先端技術の融合やDXの推進による現場のプロセスやマネジメントの変革を実現する。
|