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「JACIC‘i-Con’チャレンジ戦略」改訂の主なポイント

2022年04月01日 JACIC‘i-Con’チャレンジ戦略-ICT活用による新現場力の構築-(改訂)

【改訂内容】

2022 年度は JACIC クラウドの大幅な機能向上を図り、現場の DX を加速します。
  • ①新機能「見える手順書(システム)」の構築
     JACICクラウドの専門画面を活かした「見える手順書(システム)」として、3つのタイプ(オペレーション編、マネジメント編、アーカイブ編)のものを構築する。
  • ②3次元GISの活用
    JACICクラウドに3次元GIS機能を搭載し、3次元統合モデルのみならず3次元GISの利用を可能にする。3次元統合モデルと3次元GISの特徴を活かして使い分けることがマネジメントの要諦となる。
  • ③ICT プラットフォーム(協調領域)の構築
     官民の関係者間の協調領域として情報共有の中核をなす ICT プラットフォームと専門画面を搭載した JACIC クラウドを提供する。
     なお、チャレンジ戦略及びアクションプランに加えて参考として、具体的な事例を巻末に掲載した。


【改訂のポイント】

1.新機能「見える手順書(システム)」の構築

  •  画面の構築は、手順の画像・映像化であり、手順(マネジメント)の見える化ができ、画面を利用した手順書「見える手順書(システム)」を作成することができる。
     「見える手順書(システム)」とは、様々な機器のオペレーションや業務のマネジメント手順を、作業フローに基づき画像・映像を用いて可視化するとともに情報共有システムを用いて即時、同時に共有し、業務の即時性、的確性、効率性等を実現するための画面の利用・操作システムと定義される。
     「見える手順書(システム)」の利用は、オペレーション編、マネジメント編、アーカイブ編の3つのタイプとなる。(表-1)


表-1 見える手順書(システム)の利用

見える手順書 オペレーション編

見える手順書 マネジメント編

見える手順書 アーカイブ編

2.3次元GISの活用

  •  測量・調査から維持管理まで、ICTを用いた3次元データの利活用ツールを整理すると、利活用目的に応じて主に表-2のようになる。 測量・調査や維持管理の段階では、観測・計測や調査の取得データの整理・蓄積・活用が主となり、3次元点群モデルや3次元GISを主として用いることになる。
     設計や施工・事業監理の段階では、BIM/CIMモデルや3次元統合モデルを用いるが、施工・事業監理における出来形等の計測・管理では3次元点群モデルを用いる。また事業監理では、BIM/CIMモデルや3次元統合モデルのみならず、3次元点群モデル等の活用を図りながら操作性の良い3次元 GIS を用いる。維持管理までのプロセスを考えると3次元 GIS の利用は効果的である。
     3次元点群モデル、BIM/CIMモデル、3次元GISは、それぞれの特性を上手に使い分けることがマネジメントの要諦となる。特に3次元統合モデルと3次元 GIS は、表-3に示すように根本的に、モデルとデータの利用という違いがあり、機能や特徴に応じて目的に適した利用を考える必要がある。 基本的な考え方は上記のようになるが、どの建設プロセスにおいても、目的と利活用ツールの特性を考慮して選択すれば良い。


表-2 建設プロセスと利活用ツール
表-3 3次元統合モデルと3次元GIS

3次元GISとBIM/CIMの統合共有基盤イメージ

3.ICT プラットフォーム(協調領域)の構築

  •  従来の情報ASPを活かしながら、ICTプラットフォームと協調領域及び専門画面の構築により、ICTを活かした新たなマネジメントに必要な機能が付加された事業監理を実現する。単独のみならず複数の事業監理として異なる情報 ASP を用いても工程管理、出来高管理、品質管理等を専門画面上で集約、一元化して効率的、効果的に行えるようにする。ICTプラットフォーム(協調領域)を設定することにより、個々の情報 ASP の機能の改良・追加を行う必要はなく、効率的安価に発注者の要請に応じることが可能となる。
     維持管理段階の専門画面と連携を図ることにより、データの円滑な引継ぎ、 効果的な利活用を可能にする。



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