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平成24年度(一財)日本建設情報総合センター研究助成決定

(一財)日本建設情報総合センターでは、平成10年度から財団の事業目的に合致した研究企画を対象に研究助成事業を行っています。平成24年度の研究助成は、応募期限の6月30日までに32件のご応募をいただきました。審査会は、学識経験者を含めた委員により7月19日に開催し8件を対象に研究助成を実施することを決定しました。なお昨年からの継続研究は3件です。

審査会の委員:有木久和、岩立忠夫、大橋正和、門松 武、島崎敏一、月尾嘉男、坪香 伸

No.平成24年度研究助成対象者(敬称略)テーマ名区分
1  愛媛大学 社会連携推進機構 防災情報研究センター
 副センター長 板屋 英治
災害時における行政機関の防災業務システム等の高度化に関する研究 自由2
2  岩手県立大学 ソフトウェア情報学部
 講師 窪田 諭
災害時の利用を考慮した時空間概念に基づく道路維持管理支援システムの研究 指定2
3  東京大学 空間情報科学研究センター
 特任准教授 関本 義秀
クラウド技術を活用した電子納品成果の円滑な流通促進に関する研究 指定2
4  東京大学大学院 工学系研究科社会基盤学専攻
 准教授 布施 孝志
多様な情報を統合した拡張現実のための標定・3次元復元手法に関する研究 自由1
5  秋田工業高等専門学校
 助教 松尾 幸二郎
R言語をベースとした交通流情報の取得・解析・視覚化の一元化に関する研究 自由2
6  東京農業大学 地域環境科学部 造園科学科
 教授 山崎 元也
道路業務プロセスモデルを用いた維持管理用3Dデータモデル利活用に関する基礎的研究 指定1
7  香川大学 工学部
 教授 山中 稔
南海トラフの巨大地震を想定した津波災害廃棄物発生量の推定 自由2
8  一般財団法人 地域地盤環境研究所
   地域地盤研究部門 地盤情報グループ
 首席研究員 山本 浩司
全国電子地盤図による地盤情報の有効活用に関する研究 指定1
継続  阪南大学 経営情報学部
 准教授 北川 悦司
3次元CADデータを用いたTS出来形管理の高度化に関する研究 指定1
継続  宮城大学 事業構想学部
 助教 物部 寛太郎
GISを用いた社会資本台帳の構築と活用による震災復興支援に関する研究 指定2
継続  公益法人 土木学会
 会長 山本 卓朗
土木分野の専門用語辞書における見出し語と定義文の収集分析および共同編集システムの実用化に関する研究 指定2

            参考:区分について
               指定1:3次元データの活用に関する研究(H24)、プロダクトデータモデルの構築・利用に関する研究(H23)
               指定2:建設行政システムのクラウド化に関する研究(H24)、社会資本の維持管理と多様で膨大なデータからの価値ある情報の抽出に関する研究(H23)
               自由1:建設分野の情報化の企画、提案、標準化に関する研究
               自由2:建設分野の各種業務の情報化に関する研究

 

 

 参考)平成24年度指定・自由課題

   (1)【指定課題】

課題名 内容

指1 

3次元データの活用に関する研究

 建設分野に関する計画、設計、積算、施工、維持管理や各段階間の情報共有において、有効な手法として考えられるプロダクトデータモデルや3次元CADデータの構築・連携・利活用に関して、以下の内容を研究する。

 

①3次元データの利活用によるライフサイクルにおける最適化。最新データの更新、連携、提供を目指す情報更新技術の研究

②3次元データを設計、積算、施工の各段階で連携して実施する情報化施工とその施工管理の高度化研究

 

指2

建設行政システムのクラウド化に関する研究

 東日本大震災では、被災自治体で行政データの消失や、行政システムの破壊により、行政サービスの回復が遅れた。そこでデータやシステムのバックアップとBCPの観点から、クラウド化が注目されている。また、行政体間での支援においても、職員派遣を伴わずに代行支援が可能なクラウド活用が注目されている。そこで、クラウド化を推進するために、以下の内容を研究する。

 

①データ管理や、基本システムのクラウド化の研究

②電子成果のクラウド化による利活用の研究

 

指3

大規模データベースを意味情報で統合利用するための共通基盤に関する研究

 多様なデータベースの連携利用が模索されているが、一方で情報の海の中から有用な意味情報を抽出することがますます困難になってきている。大規模データベースのより有効な活用には、システムに依存しないデータ形式、意味情報を交換するための仕組み、メタデータやメタモデルの枠組みなどの「情報共有基盤」の構築、標準化が不可欠である。

 

そこで、オントロジー、セマンティックWeb、レジストリなどに関する基礎的な研究や、国際動向の調査及びそれらの応用に関する内容を研究する。

 


   (2)【自由課題】
1)建設分野の情報化の企画、提案、標準化に関する研究
(a)建設分野の情報化に関する企画、提案、標準化等の調査研究
(b)建設情報の流通性の向上に関する調査研究
(c)建設分野のBPRに関する調査研究
2)建設分野の各種業務の情報化に関する研究
(a)土木工事積算業務に関する調査研究
(b)河川・道路・都市等における業務の情報化に関する調査研究
(c)防災業務の情報化に関する調査研究
(d)GISを利用した業務支援システムの調査研究
(e)CALS/ECに関する調査研究
(f)建設副産物情報交換に関する調査研究
(g)その他


平成16年度から、JACICが重要課題であると判断しているテーマを指定課題とし、従来の自由課題と区分し研究助成を実施することとしています。


 参考)平成23年度指定課題
課題名 内容

指1

プロダクトデータモデルの構築・利用に関する研究 (継続)

 建設分野における設計、施工、維持管理や各段階間の情報共有において、有効な手法と考えられるプロダクトデータモデルや3次元CADデータの構築・利用に関して、以下の内容を研究する。

①プロダクトデータモデルの構築手法
②プロダクトデータモデルの適用に関する研究
③3次元測量、3次元設計と情報化施工の一環プロセス
④3次元CADデータによる施工管理の高度化
⑤3次元CADデータによるライフサイクルにおける最適化研究
⑥その他、3次元データの活用に関する研究

 

指2

社会資本の維持管理と多様で膨大なデータからの価値ある情報の抽出に関する研究 (継続)

 膨大な情報の海から、真に価値のある意味情報に効率的に辿り着く手段として、オントロジーやセマンティックWebの技術が研究されている。建設分野でも、建設生産プロセスの多様な主体が多量のデータを作成・交換・蓄積している。特に維持管理業務の効率化のためには、膨大なデータの海から意味のある情報を効率的に抽出する事やICT技術の利活用、GISを活用した地理空間情報の活用・推進等が必要である。このため以下の内容を研究する。

①CALS/EC等で蓄積された膨大な情報を対象とした、頻出パターン抽出、相関ルール抽出、クラス分類 、回帰分析等から、価値ある情報を創出する研究
②建設分野における用語や意味情報の共有に関する研究
③ICT技術(モバイル機器やセンサ、ICタグ等)による現場に即した利活用・効率化・高度化の研究
④アセットマネジメントにおける評価基準やデータ管理技術の研究
⑤GISを活用した効率的な社会資本台帳の構築等、情報の効率的な整理に関する研究
⑥維持修繕に関連した積算基準の検討や、その基準に基づいた積算方式等、契約・積算方式等の研究
⑦位置情報を有する参照点のGISと連携した利活用に関する研究

 



平成16年度から、JACICが重要課題であると判断しているテーマを指定課題とし、従来の自由課題と区分し研究助成を実施することとしています。

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